魚を釣るところから。


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「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」

と言う言葉は、教育の世界ではよく出てくる言葉の一つ。


中国語では『授人以魚 不如授人以漁』と言われ、

「人に魚を与えると1日で食べてしまう。しかし人に釣り方を教えれば生涯食べていく事が出来る」

と言う老子が言ったとされる言葉。

 


私なりにちょっとだけ変えたい。

「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えるのではなく、魚の釣りを経験させよ」

 


これは2番目の釣り方を口頭でのみ教えているとした場合です。

インプットばっかりして肝心のアウトプットをしていなかったら
自分が何が出来なくて、本当に教わりたいポイントはどこなのかが分からない。


いざ実践する時になって初めて自分に足りないものに気づくが、
その時にはもう誰にも聞くことはできないかもしれない。

 

 


経験することでどう向き合っていくかのビジョンが見えてくる。

老子はその事を言っているのだとは思いますが、
この言葉だと勘違いしてしまいそうなので、分かりやすく一言足してみました。


「習うより慣れろ」ってやつやな。
教えてもらえる環境にあるうちにたくさん経験しておこう。

 

 


俺もそんなことは分かってると思ってたんだけど、実際は習ってるだけだった。

 


コスタリカで全部経験した。

 


〈魚を与えてもらう〉

最初はスペイン語全然わかんなくて、ホストファミリーが英語に通訳してくれたりしてた。

これはその場しのぎにはなるけど、スペイン語は全然上達しないよね。


〈釣り方を教えてもらう〉

ホストファミリーの話すスペイン語を頑張って理解しようとする。
知ってる言葉はいくつか見つかるから、そこから話を推測できる。

一応頭は働いてるけど、知らないものは知らないまんま。


〈釣りを経験する〉

とりあえずホストファミリーが話してる言葉を真似しまくる。
何言ってんのか考えながら、カンペキじゃなくてもいいから波をとらえて。

わかんないとこもわかんないなりに真似する。
そんでもってわかんないとこは教えてもらう。

とにかくアウトプット。
そしたら、え、これなに?っていう疑問がバンバン出てきた。
そこからもっとスペイン語が楽しくなっていく。

 

 


【釣ってみれば、釣り方は分かってくる】


私のスペイン語は、誰かから一方的に教えてもらうものでも、自分一人で勉強して得るものでもない。


周りのみんなと一緒に作り上げていくもの。


だから多少ゆっくりでも、その言葉には思い出がある。
だから楽しいんだ。

 

 

 

 

 

 

 

17/6/2020(50)🌟