やらないよりはやった方がいい!?
「やらないよりはやった方がいい」
これよく聞く言葉。
響きはなんか良さそうに聞こえます。
しかし大きな落とし穴がありました。
この言葉、自分にマイナスがなさそうで実はあるんです。
それが「時間」です。
[時間という名のロスタイム]
「やらないよりはやった方がいい」
この考え方は時間のロスが考慮されていません。
確かに断片的にその事柄だけを見れば多少なりともプラスかもしれません。
プラスな部分だけ聞こえるように言ってるんで。
しかしその事柄に費やす時間や労力と天秤にかけたとき、
どちらに傾くかまで考えてますか?
二つ返事で承諾していませんか?
「やった方がいいならやるしかないっしょ」
そんな手当り次第の人生は自分の理想とどれほどの乖離があるでしょうか。
[やることによる自分へのメリットを考える]
無心で取り掛かる前に、少しの時間でいいからやることによるメリットを考える。
やるかどうかを考えるために割く時間は、考えずに行ってロスする時間に比べたら大したものじゃないと思います。
それどころか、やることによるメリットが明確になれば、作業効率は格段に上がります。
もし長く悩んでしまうなら、それは重要じゃないので切り捨ててOKだと思います。
【具体例】
テストに向けて
A「この問題集一周したほうがいいかな?」
B「あーまぁやらないよりはやった方がいい」
A「あ、そう、ありがとう!」
と言ってやってしまう。
その問題集一周やるより、授業で配られたプリントの方が端的にまとまっていてわかりやすいのに。
何も考えずに勧められたからやる。
「やらないよりはやった方がいいこと」
より「絶対にやるべきこと」
をやった方がいいに決まってる。
何より、自分の時間を無駄にしてしまっているという最大のマイナス面を忘れてはいけません。
人生において時間という資源は非常に大切です。
「やらないよりはやった方がいいこと」が、その時間に見合っていると自分が判断すればやった方がいいとは思いますが、
多少考える時間を取ってでもそれ以上にやるべきことを見つけて、
それに取り組んだ方が最終的には上にいるのではないか、と思います。
カルボナーラにコショウかけないよりかけた方が美味しいとかはまた別の話ね。
【結論】
やらないよりはやった方がいい、は大きな落とし穴である。
何事も経験が大切だ、と言いたいことはわかりますが、それをすることで時間という有限の資源を消費するということを忘れてはいけません。
- やらないよりはやった方がいい、に注意
- 時間に対する結果との兼ね合いを考える
- 数分でもいいから、もっといい手段はないかを探す。
やらないよりはやった方がいいこと、には手を出すな、と言いたいのではない。
「やらないよりはやった方がいい、は切り捨て」と言ってやらずに、
他の手段も模索せずに何をすればいいのかも分からず、
過ぎていく時間の方がよっぽど無駄です。
なにもやらないこと<やらないよりはやった方がいいこと<やるべきこと
多少効率が悪いとわかっていても「やらないよりはやった方がいいこと」をやる時はある。
伝えたいことは、物事に取り掛かる前に一旦立ち止まって考えて欲しいんです。
「やらないよりはやった方がいいこと」があるってことは、もっと「やるべきこと」があるんじゃないか、と疑う。
何でもかんでも鵜呑みにするんじゃなくて、自分で考えて比較する。
有限の資源である時間をもっとコントロールできるように工夫をする。
容易に言葉の罠にかからぬように。
14/6/2020(47)